こんにちは、まのです。
今日は先日行って参りました保育園訪問について書いていきたいと思います。
そもそもまのぱぺ相談室のブログでは保育園訪問の話題を取り上げるのは初めてになりますので…まずはどういった主旨で活動しているものかをご説明しますね。
保育士さんたちへ助言、意見交換をさせて頂く場
見出しにもありますように、この保育園訪問は保育士さんたちが日ごろ園児さんたちとの関わりで悩んでいること、特に発達が気になるお子さんについてを中心に助言、意見交換することを中心にしています。
昨年から続けている取り組みでして、本当は月1回の予定なのですがこの夏は台風やら各スタッフの体調不良やらでなかなか予定が嚙み合わず…およそ三カ月ぶりの訪問となりました。
僕が非常勤で勤めているところの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などと大体2~3名で訪問し、午前中は園児さんたちとめいっぱい遊び、午後の午睡時間に先生方と意見交換、といった流れです。
保育園訪問の意義
昨年から始まったばかりの取り組みですので、まだまだ明確になにかを成し遂げたというわけではありませんが…
しかし、幸いなことに園の先生方のご協力もありとても意義深い場になっていると感じています。
というのも、改めて僕が言うことでもないぐらいご周知のとおり、保育士さんというのは大変な仕事です。
僕たち医療従事者は1対1の関り、もしグループで関わるとしても小集団ごとの関わりになることが多いわけですが…園児さんとなるとときには何十人もの子どもたちが一堂に会します。
その中で、いくら学年で分けたとしても心身の成長度合いは大きく個人差があります。
ちょっと体格の大きい子が、悪気なく体の小さい子にぶつかってケガをさせてしまったり…でも体の大きい子だって当然まだまだ子どもなわけで罪は無く。
あるいは手が出てしまったけども、もともとは相手の子が順番を守らず絵本を取って行ってしまったからだったり…
子どもたちの行動にはそれぞれに理由や主張がしっかりある。理想的には1人ずつの声に耳を傾けて認めてあげたいところですが…
数十人のパワフルな子どもたちを前にしてそれは不可能というもの。誰か1人に目が行き過ぎている間にも、他の場所で大けがが発生…なんてことになっては責任問題です。先生たちは、常に全体に気を配って安全管理に務めないといけないわけです。
この、子どもたちなりの言い分の存在と、それを聞きたくても全て把握することは不可能な保育士さんたちの現状、というジレンマは僕がこれまで訪問してきて痛感してきたものです。
もちろん僕が訪問している保育園が特別というわけではなく、日本全国どこでも存在している課題なのだと思います。
その中で、発達障害の診断が出ているお子さん、あるいはグレーゾーンと呼ばれるお子さん方の対応も手探りの中で行わざるを得ません。
もちろん先生方はそれぞれの経験や保育観から、こう対応しようというやり方をもっているわけですが…それが正解かどうかは誰にも分かりません。子育てに正解はありませんからね。
僕自身、経験があるので分かることですが…正解かどうか分からないまま続ける、というのはとても疲弊するものです。
「きっと自分がしていることはこの子のためになっている」といくら言い聞かせても、「もしかしたら他に良い方法があるのかもしれない」という考えがよぎるたび、不安ですし負担にもなります。
そんなとき微力ながらも専門職としての視点から、「そのままで大丈夫です」とお伝えすることができれば、それだけでも少し負担軽減に協力できるのではないかと思っています。
もちろん、他に良い方法があるときには「あるいはこういう方法もあるかも…」と話し合うことで、園児さんたちとのより良い関りにつなげていけると感じています。
僕の個人的な意見として、あくまでこれは正解の無いことです。
僕自身の発案が正解とも限りません。お子さんがどういう風に成長していくのか、そのときした関わり方が本人にとってプラスにはたらいたのか…答え合わせはできないことですからね。
ただ確実に言えることは、どんな方法をとるにしても、保育士さん自身が自信をもって園児さんとの関わりを楽しめる環境が大切なのではないかなということです。
僕は保育の専門家ではありませんので、出過ぎた意見かとも思いますが…
どちらかというとこれは、保育に限らずどんなことでも僕が大切だと思っていることです。
世の中、仕事や人間関係などあらゆる判断において本当にそれが正解かどうかは選択する時点では分かりません。
だからこそ大切なのは、本人が納得してその行動を選んでいること。
言われて渋々している行動というのは、楽しくないですし結果も良い方向に向かわないことが多々あります。
あるいは迷いがありながら仕事をしていても、なかなか自分の力を発揮できなかったりします。
保育園についても同様だと思っており、僕ら専門職なりのそれぞれの視点でお伝えすることで、先生方がより前向きにお子さんたちと関われるのであれば…
とても有意義な場として貢献できているのではないかな、と思っています。
今回の訪問で感じたことなどはまたいずれ
今回の記事は、直近の訪問で感じたころなどを書いていこうと思っていたのですが…
すみません、概要のお話しだけでけっこうな文量になってしまいました。
ここで一旦区切って、つづきは後日とさせてくださいm(__)m
最後になりますが、毎回温かく迎えて下さっている先生方に感謝します。
今でこそ一年以上継続してきたことで随分リラックスして訪問させて頂けていますが…開始当初はビビり倒しでした。
だって先生方からすれば、急に外からやって来たかと思えば偉そうに助言などということをして去っていくわけですよ。毎日お子さんと接するわけでもないのに…それって嫌がられても不思議ではないよな…と思っていました。
今となっては、こちらサイドが勝手にビビッていたというわけですが。
外部からの意見も積極的に取り入れようと、柔軟な姿勢で且つ勉強熱心な先生方の姿勢があるからこそ成り立っている取り組みです。
今後も良い協力関係にあり、微力ながらお手伝いができるよう関わらせて頂けるとよいなと思っております。
まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん