まのぱぺ相談室

Z世代って言いすぎるのもね…大学生さんの職場見学の対応をして

こんにちは、まのです。
今日の記事では、先日大学生さんの職場体験の対応をしたときに感じたことなどを書いていこうと思います。

医療系の職種の学生さんが実習として来られることは、病院や施設に勤めていれば珍しいことではないのですが…今回はちょっと驚きでした。
なにせ30名以上の学生さんが一度に来られたものですので…!

今回来られたのは大学一年生の皆様。医療系の大学とはいえ、半年前までは高校生です。
自分の大学一年生の頃を思い出してみても、病院と施設の違いさえおぼろげなような、リハビリってなにすんの…?みたいな状態でしたので。

まだまだ大学生活に慣れたかどうかぐらいの時期です。実習というより、社会科見学に近いテンションかもしれないな…と思い、不慣れな案内役の仕事もあったのでドキドキしながら待ち構えていました。

そのとき、僕自身はあまり思わなかったのですが管理職ぐらいの方々から聞かれたのが
「今の子ってやりづらいね」
というものでした。

気づかなかったのは僕が鈍いからなのか、めちゃくちゃ良く言えば学生よりの感性に近いからなのか(そうであってほしい)

まあこの答えに関してはどちらでも良いのですが、個人的には「人間そんなに違う生き物にはならないでしょー」というスタンスなので、その立場から思ったことを書いていこうかなと思ったりしたのです。

リアクションが少ない?

今回は施設全体を見学される流れということで、半日の間に学生さんたちは突貫スケジュールであらゆる部署やエリアを職員引率のもと見て廻ります。

とにかく三十人以上の学生さんがスムーズに見て廻れるようにしないといけないため、スタッフサイドはスケジュール調整や導線の確保で必死です。

僕も一部エリアの案内と解説の役目があったため、ストップウォッチとにらめっこしながら分刻みに進めていきます。
三十人以上が一か所に滞るわけにはいかないので、数グループに分かれてもらっての対応です。つまり、僕目線で言えば一か所のエリアを受け持ってそこに何度も学生さんグループがやって来ると。
そしてその都度見学の案内をしていきます。

そんなこんなで進んでいく中、何度か周囲から聞かれたのがこの、見出しの言葉でした。
説明を担当していた他の職種のスタッフや、管理職の方から「話していても反応がないからやりづらい…」と。

ああ、確かに言われてみればそうかも…とは思いましたが、んー。でも学生さんたちも緊張がほぐれるとともに、少しずつ相づちなんか増えてるかもなーと。
個人的には「熱心に聞いてるなー」ぐらいの感じで。いや、自分が話すことに必死過ぎて気づかなかったのかもしれません(^_^;)

ポジティブな反応も

一方で、「最近の学生さんってすごいね」とポジティブな反応も聞かれました。
というのも、弾丸スケジュールの見学が終わったあとに座学の講義があったのですが…1人も寝たりふざけたりしている様子の方がいなかったことを受けてです。

見学は休憩もろくになく、猛暑の中建物に入ったり出たりを繰り返すなかなか過酷な内容。
その後に行われた講義に、集中力を切らした様子の学生さんがいなかったのです。

こちらについては僕は「実習先に来てるんだから当たり前じゃない…?」と思ったりしました(笑)
自分だったら外部の見学で寝るなど、恐ろしくてできないという思いの方が先にありました。
……ただ余談ですが、書いていて思い出しましたが僕は病院実習初日に乗る電車を間違えて遅刻をするという血の気が引くレベルのやらかしをしていました…。
ま、まあ過去の話ですので大目に見て頂けましたら幸いです。大丈夫です、初日からアウェイの空気に自分でしてしまいましたが、なんとか取り返せた…はずです。

世代でカンタンに分けられないと思う

さてここまで書いて何が言いたかったかというと…
人の見方も人それぞれ!ということ。

結局のところ、同じ現象、相手を見ていてもこれだけ感じ方が違うわけです。

だから思うんですが…やはり世代でそんなに人は単純に分けられないのでは?と。
もちろん育ってきた環境、触れてきた文化が違うので影響もいろいろなんでしょうけど。
しかし、自分たちのときと比べてこう、とか昔はこうだったけど…というのも結局主観でしか言えませんからね。

僕の予想では、リアクションが少ないと嘆いた方々の大半は、多分19才ぐらいの頃に見学実習に出た際、そんなにリアクションしてなかったんじゃないかな…と思ったりします。
いや、してたら全力ごめんなさい、ってところですけどね。

でも高校生出て少し経ったぐらいの頃に、そんなにうんうん頷きながら話を聴く学生の方が少ないんじゃない?とは思ったりします。ましてや30人以上のグループになると、どこか気が抜けても不思議じゃないと思いますしね。

と言いつつ、結局これも僕の主観です。難しいところ(笑)

ただ1つ思うのは、僕が今の世代だったら…「Z世代Z世代ってうるさいなあ」と思うんじゃないかということです。

今回の見学に当たってZ世代という言葉が出たわけじゃないですけどね。
それよりは他の場面で最近耳にすることが何度かあったもので…「Z世代ってこういう感じなの?」って聞かれたり。僕に聞かれても分かるはずもない(笑)

ただ、世代でもなんでもですが、対象を大きく括って考えすぎるのは避けたいところですね。

ラベリングという言葉もあるように、人はそういう見方をしがちです。
1人1人を見るより、括ってしまった方が脳にとって処理がしやすいんですよね。「男って〇〇」「日本人は〇〇」「Z世代は〇〇」などなど。

しかし一歩冷静に考えてみると分かるはずです。んなわけない、と。
そんなわけないのです、1人1人違って当たり前。

何かを大きなくくりで先入観をもって考えてしまっているとしたら…それは脳がエラーを起こしかけている、と気づけることが大切かなとも思ったりします。

とはいえ。なんだか職場の同僚や管理職をディスった感じになってしまったものの。
歳を重ねるとジェネレーションギャップを感じて嘆きたくなるのはこれもまた自然なこと。

有名な話ですが、エジプトの壁画に「最近の若い者は…」とグチが書かれていたそうです。
そんな昔から繰り返している話ですのでね、これも人間のサガなのかもしれません。

間違ったり、先入観に縛られたり、つい人と比べてしまったり…何かと難しい人間という生き物ですが、そうした不安定さも人間の魅力、面白みなのかもしれません。
学生さんの見学対応からなんだか壮大な話になってしまいましたが…普段接する機会の少ない方々とたくさん話せ、良い刺激をもらえたなと思った日でした。

まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん

上部へスクロール