こんにちは、まのです。
今日は僕が運営するyoutubeチャンネル「まのぱぺチャンネル」で最近アップした長尺動画(13分ほど)をご紹介したいと思います。
まずは百聞は一見に如かずということでリンクを貼っておきますね。
長尺動画にしたい話題はたくさんあれど、作る時間と体力が無く最近はショート動画が多くなっていますが…その中でもこれはできるだけ早く撮ってリリースしたかったテーマです。
それがこの、真っ黒いサムネにオオカミ姿の僕がぶち切れた様子でいるインパクト強めの動画ですね。
実際、この動画は少しでも多くの人に見てもらえますように…という願いをこめて意図してインパクト重視のサムネにしましたしね、
というのも、タイトルからも分かる通りこの動画、イチ医療従事者の立場として僕から世の皆様へ警鐘として出させて頂いたものです。
とある種類のyoutube動画について、見ることによって生じるリスクをお話しさせて頂きました。
この動画で僕や周りの同業者がどういうメッセージを発したかったのか、この記事で動画紹介もしながら補足させて頂ければと思います。
きっかけは1人の相談者さんのお話しから
動画の中でもお話ししていますが、ことの発端はとある相談者さんのお話しからでした。
ご相談者さんのプライバシーもあるのでお話しの詳細は伏せますが、そこで初めて僕は、認知症などの検査を公開している動画があることを知りました。
認知症の検査というと一般的によく使われるもので改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)、ミニメンタルステート検査(MMSE)といったものがあります。
これらは本来、検査をとる方と受ける方が1対1の対面で行うものです。
その検査の様子を動画化し、「実際にやってみて認知症の早期発見につなげよう」と呼びかけている動画が存在しているというわけです。
で、これが大変由々しき事態でして…動画を見たところで、動画上で検査を受けた方にはメリットどころかリスクしかありません。
詳しくは動画内でお話ししているのですが、ここで簡単に触れておくと
1 検査問題を知ってしまうことで、病気などで検査が必要な際にその検査が使えなくなってしまう
2 そもそも対面式で行う検査を動画で行っても、方法などまるで違うため検査として意味がない
主にはこの2つの問題があります。
では自分やご家族の認知症の早期発見をしたい方はどうしたら良いのか…という疑問に対して、僕は動画内で認知症のセルフチェックリストの活用をオススメしています。
これであれば、検査の内容と干渉することはありませんのでいくら行っても安心ですからね。
発信者として気を付けたいモラル
というわけで、できるだけ早く発信をしたかったこともありこの動画は優先して撮影・編集し投稿しました。
ADHDと自分をふり返る、というシリーズの動画が中学生編で止まっていたりする中なのでもどかしさもありながらですが。
さて今回のこのお話し、偉そうにいろいろと言いたいことを言わせてはもらいましたが…人の振り見て我が振り直せの考え方がとても大切な件でもあると思います。
と言いますのも、恐らくですがこの話の元になった動画を投稿されている方々は決して悪気があってのものではないと思うんですよね。
むしろ啓発目的というか…良かれと思っているのではないかなと。
これは実際難しいところで、僕自身もたびたび各話題ごとに『これは動画にしていいものか…』『ブログで書いていいものか…』
と悩みます。自問自答してGOサインを出すわけですが、あらゆる分野からの視点、受け取り方、言葉のアヤなどを踏まえると本当に不特定多数の方への発信って難しいと常日頃感じています。
あまり気にしすぎても当たり障りのない、うすーーい味の面白みのない記事になってもなんですしね…本当に難しい。
実際、撮影してから見直しをしている間に「これはアカンかな…」と思ってボツにした動画もあります。
たとえば最近だと、僕が担当している100才になられる方の近況がとても微笑ましく、ぜひいろんな方に知ってもらいたい…と思ってその方について話している動画を撮影したのですが。
個人情報に触れない範囲とはいえ、1個人の方の話を動画にするのはちょっと違うか…と思ってボツにしました。
ご本人に同意をとったとしても、100才の方にyoutubeに投稿していい?って聞くのが正当な許可と言えるのか難しいところですしね(^_^;)
ボツ自体は仕方ないのですが本当に素敵な方なので、その存在を世に知ってもらえないことに涙を呑む思いです。いやまあ、自己満足といえばその通りなんでしょうけどね。
話を戻すと、動画にしてみて自分の目で見て初めて分かるぐらい、客観的な目で見るって難しいです。というか、気づけない可能性も誰にでもありえると思います。
この辺のさじ加減は本当に気を付けるしかないですが…せっかく見て下さった方にとってなにか有益であったり面白いと思ってもらえるコンテンツを作っていきないなとは思っています。
今一度、自分の発信で傷つく人や不利益を被る人がいないか、可能な限り配慮していきたいと思った一件でした。
まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん