こんにちは、まのです。
地域にもよると思いますが、いよいよ寒さも本気を出してきた頃合いでしょうか…。
今年の冬は割とあったかいかな…と思っていましたがさすがにクリスマスを前にしっかり空気が冷たくなってきました。
こんなに寒いと何かとやる気が出ない…でもそんな自分ではいけない、もっと気合を入れて頑張らなければ!と、自分を奮い立たせるのも大切。ではあるんですが…ですがちょっと一息。
冬にパフォーマンスが発揮できないのは、人間にとって無理もないことだったりします。ときには自分を労い、ほどほどにペースを落とすのも必要な時期…それが冬です。
今日の記事では、冬に力を発揮しづらい仕組みについてと、なぜそれを知ることが大切か…という二点について触れていきたいと思います。
日光不足=エネルギーが補充されない
冬は寒い…寒いから布団から出られない…これは誰にでも経験のあることかと思います。
僕も毎冬この状態に悩まされ、今年もさっぱり朝が起きられません。無理やり起きてもなんだか頭がボーっとしていたり…あるいは休日の日などはつい寝すぎてしまったり。
こんなとき、若かりし頃の僕は自分を責めたものです。
根性が足らんなあ…とか、今日もせっかくの休みを無駄にしてしまった…とか。
そうやって次こそは起きる!と決意するけどやっぱり起きられない…といったループに陥ったことがある方は少なくないかと思います。
あるいは朝でなくとも、これをしたらお風呂に入ろう…買い物に行こう…ご飯を食べよう…もしかしたら温かい時期にはできていたこれらも億劫で仕方がない。そんなことも冬は多いものです。
これらは一見、意志の弱さなどに注目が向いてしまいそうですが…ですがそもそも冬は人間にとって必要不可欠な日光が不足します。陽が出ている時間が短く、また日中も日差しが弱いですね。
日光は人に対し、実に様々な影響を与えます。中には紫外線などデメリットもありますが、多くは人間にとってエネルギーとなるものです。
ビタミンDの生成、サーカディアンリズム(体内時計)の調整、セロトニンの分泌などなど…普段意識することは少ないですが、日光には人が生きていくエネルギーを生み出す大切な力があるんです。
セロトニンやビタミンDは直接的に人の調子に関与しますし、サーカディアンリズムが整わないことは睡眠のトラブルにつながりこれもまた人の調子を狂わせます。
そもそも冬季うつという概念すらあるわけですから…人にとって冬というのはコンディション調整が難しい時期に違いないのです。
冬季うつは特別な病気ではなく、誰にとっても起こりうるもの。冬という難しい時期に、何かの弾みでその方の許容量を超えたときに症状として出てしまう。
そのように考える方が適切かもしれません。
こうしてエネルギー不足を起こしている人間は、車におけるガス欠状態のようなものです。
どんなに頑張ろうとしてもパワーの源が足りていないため、根性でコントロールするにも限界があります。
自分に課したハードルが高すぎるとフラストレーションの原因となってしまう
こうした冬季の難しさを知って、自分に無理をさせないことも大切です。
しようと思ったことができないとき「できない自分はダメだ」と思うのではなく、「それぐらいこの季節は難しい」「体も心も休息を必要としていたんだ」と自分を労わってあげることも大切です。
よく、朝起きられないときの対処法として『規則正しく生活しましょう』といった対策が挙げられたりしますが…多くの人にとって、それが一番難しいですからね(^_^;)
規則正しくできないから困っているわけです。
もちろんその方の状態によっては、規則正しい生活リズムを心がけるなど改善を図る方向性もアリだとは思います。
この辺はその方の得手不得手もありますし、生活環境やそのときに求められている状況なども含めケースバイケースで考えることが大切です。このときにその方にあった方法を一緒に考えるのも専門家の役目なわけですが…。
もしあなたが今、相談できる相手がおらず思うように動けない自分にストレスを感じているのであれば…自分のハードルを下げるというのも一案です。
もっとやれるはず、こんなはずじゃない。こうしたもどかしさは、それ自体がさらに脳に負荷を与え、さらに行動する力を失うというリスクも孕んでいます。
自分ではそのつもりはなくとも、その時の自分にとってとても高いハードルを課してしまっているのかもしれません。自分が課したハードルと、現実的に超えられるハードルのギャップに気づかないでいると、延々と苦しむ原因にもなってしまいます。
冬という季節はペースが落ちるのも無理はない。それぐらい難しい季節なんだ。そう正しく知ることも大切です。
またこのとき、他の人との比較は不要です。冬でも夏でも関係なく、一年中元気に見える方もいるでしょう。
でもその方のことは、その方本人にしか分かりません。もしかしたら影で違う悩みを抱えているかもしれませんし、もしかしたら本当に無限に元気な方なのかもしれません。それは真には確かめようのないことです。
あくまでも大事なのは自分です…それぞれの人にはそれぞれの体質があり、ケアが必要な部分も違います。
なんでもかんでも100点がとれる人間は存在しませんので…自分の調子や行動に納得できないときこそ、自分を責めすぎないことも大切です。
おわりに
というわけで今回は、冬ならではの憂鬱さや億劫さと向き合う考え方について書かせて頂きました。
僕自身、最近の冬は『寝すぎても多少はOK』『また調子が良いときに頑張ればいい』という気持ちでいるようにしています。
それでもたまに『いかん、さすがにもったない時間の過ごし方をしてしまったかも…』と思うこともありますが。
とはいえ、少々思うようにいかない日があっても死ぬことはないし、長い人生そんなときもある、と思うようにして自制したりしています。
この辺りの自分の納得のいく考え方、というのもまた人それぞれかと思いますが。
(人によって)苦しい冬を乗り切るための向き合い方に、本記事がいくらかでも役立っていると幸いです。
まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん