こんにちは、言語聴覚士・公認心理師のまのです。
先日、大変ありがたいことにある法人様から「スタッフ向けのメンタルサポート窓口」として、まのぱぺ相談室をご契約いただきました。
今日はなぜ今、保育園や高齢者施設、障害福祉の現場で「外部の相談窓口」が求められているのか。僕が現場に入って肌で感じているリアルなお話をさせて頂こうと思います。
「自分のケアが悪かったのでは…」という見えない重圧
僕は普段から様々な施設に出入りさせてもらっていますが、共通して感じるのは、現場のスタッフさんが抱えるプレッシャーの大きさです。
というか、僕自身が10年以上医療従事者として勤めてきましたので、自身が感じていたプレッシャーというものにもかなり心当たりがあります。
たとえば利用者さんがパニックになったり、不穏な状態になったりしたとき。
真面目で優しいスタッフさんほど、「自分の対応が悪かったのではないか」と深く悩まれてしまう。
そうしたときに、心理師や言語聴覚士といった専門家の視点から、「いや、あれは支援側に非があるわけではなく、こういう理由でやむを得ないことなんですよ」とお伝えさせて頂く。
これだけでもスタッフさんの心理的な重圧がフッと軽くなる瞬間に何度も立ち会ってきました。
また、専門職ならではの強みとして「アセスメント(客観的な見立て)」があります。
たとえば、お子さんの成長がなかなか見えにくい場面。
ときに保育士さんが「私の関わり方が悪いのかな」と自分を責めてしまうこともあります。
でも、専門家の目線でアセスメントをすると
「年齢的にも精神的にも、今はまだそこを求めるのは少し酷ですね」
「ケアの問題ではなく、お子さんの発達の過程として『これから』の段階なんですよ」
と明確にお伝えすることができます。
「なんだ、私のせいじゃなかったんだ」 そう腑に落ちるだけで、スタッフさんの心の持ちようはそれまでとは大きく変わったりします。
またある保育園で先日頂いたお話で、とても嬉しかったものがあります。
給食がなかなか進まないお子さんに、僕は「そんなに食べたんだね」と声をかけたそうです(数年前の話なので僕自身の方が忘れています(;・∀・))。
すると、その子はすごく喜んで結果的に全部食べてくれたとのことでした。
それを見た保育士さんが、「まの先生の声かけを見て、子供の頑張りを認める声かけをみんなで共有するようになったんです」と嬉しそうに教えてくださりました。
自身の関わった様子や、専門知識が現場のプレッシャーを減らすお守りになっているのかなと感じられ、改めてまのぱぺ相談室の事業をやっていて良かったと思う場面でした。
管理職の「どうにもできないもどかしさ」
一方で、ご契約いただいた施設長さんや管理職の方々も、深い悩みを抱えておられます。
現場から「人間関係で悩んでいる」と相談を受ける。
でも、「じゃあ相手に注意しようか?」と聞くと、「それは角が立つからやめてほしい」と言われてしまう。
「管理職だから相談はされるけど、構造上、直接どうにかしてあげられない」という、強烈なもどかしさがあるそうです。
「良い支援者」の仮面を外せる場所
だからこそ、「完全に外部の第三者」が入ることに意味があるのだと思います。
上司ではないので、評価を気にする必要はありません。
「忙しい上司の時間を奪って申し訳ない」と遠慮する必要もありません。
ただただ、とりとめのない思いを吐き出すだけの場でも良いとして、上司などに相談するよりもハードルを低く使って頂けるのかなと感じています。
なにより、現場のスタッフさんだって人間です。
利用者さんやお子さんと関わる中で、どうしても辛い時や、相手を責めたくなってしまう時だってあります。
でも、そんなドロドロした本音は、内部の人間にはなかなかに言えません。
「いつも良い支援者でいなきゃ」という重い仮面を、一旦ここへ来て外してもらう。
僕の前では、ただの一人の人間として愚痴をこぼしてもらう。
これもまた、結果的に現場でまた笑顔で支援に向かうための、一番のエネルギー補給になるんじゃないかと思っています。
今、スタッフさんのサポートに悩まれている施設長様。
そして、現場でしんどい思いを抱えているスタッフの皆様。
どうか一人で、あるいは施設内だけで抱え込まず、僕たちのような「外部のツール」を上手に使いこなして、ご自身や大切な職員さんを守って頂けたらと思います。
【法人・施設管理者の方へ】
もし、この記事を読んで「うちの施設でも外部のメンタルサポート窓口を取り入れてみようかな」「スタッフの負担を減らすために、一度専門家の意見を聞いてみたいな」と少しでもご興味を持ってくださった法人様や施設長様がおられましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
現状のお悩みをお伺いするだけでも、何かお力になれるヒントがあるかもしれません。
⇒ 法人向けメンタルサポートのお問い合わせはこちら
https://manopape-soudan.com/contact
この記事を書いた人:まの (まのぱぺ相談室代表)
【保有資格】
言語聴覚士 (国家資格) / 公認心理師 (国家資格) / 正規Keep Safeインストラクター修了
【主な経歴・実績 (臨床経験10年以上)】
- 元・看護専門学校 非常勤講師(リハビリ概論/言語・高次脳機能障害などを担当)
- 急性期病院での小児~成人リハ (失語症、嚥下、高次脳機能障害)
- 1歳~18歳までの支援 (発達障害、ことばの遅れ、吃音、緘黙、学習障害など)
- 重症心身障害児・者リハビリテーション
- 保育園へ毎月訪問し、保育士さんとの意見交換業務を継続中
- 学会での発表実績あり (令和8年も発表に向けて準備中!)
【リアルタイムでの活動・告知】
※ライブ配信のスケジュールやはTiktokのストーリーでお知らせしています。

