こんにちは、まのです。
今回は、医療現場で頑張る「実習生(学生)」の皆さん、そして現場に出たばかりの「新人スタッフ」の皆さんに向けたメッセージです。
先に記事の内容をネタバレしてしまうと、実習で心が潰れそうになったり『自分はこの仕事に向いていないのかも』と迷うことになった方へ向けたメッセージとなっています。僕なりのエールと言ってよいかなと。
そしてタイトルに新人の医療スタッフの方々へ、とあるのですが。
これは主にはこの春から言語聴覚士や公認心理師、看護師や理学療法士、作業療法士…諸々のコメディカルスタッフと呼ばれる職種に就いた方をイメージしたものです。
というのも、『自分はこの仕事に向いていないのかも』という壁にぶつかって悩む方は学生さんだけではないよなあ…と実感することがたびたびあるからです。
かつて看護学校で講師をさせて頂いたり、現在はカウンセラーとして多くの医療従事者の悩みもお聞きしている僕から、お伝えしたいことがあります。
心が潰れてしまう前に、少しだけ僕の話を聞いてください。僕なりにあなたへエールを送りたいと思います。
バイザーは「神様」ではなく、ただの人間です
ちょっと思うところがあって書くのですが…僕と同じ言語聴覚士や公認心理師を始め、看護師、理学療法士、作業療法士、その他コメディカルと呼ばれる職業を目指して頑張っている学生の皆さま。
今まさに実習中という方もおられるでしょうか? それとも無事終えられましたか?ここで書いてどれだけの人に伝わるか分かりませんが、書いておこうと思います。
実習で苦しい思いをされた学生さん、あまり思い詰めないで下さいね。
実習中はバイザーの先生ってめちゃくちゃ怖く見えたりすると思います。
僕も実際そうでした。そして神様みたいなもんです。ちょっと意見したり、質問するだけでとてつもなく勇気が必要だったりします。
でも、バイザーは本当は神様でもなんでもありません。ただの一般人です。
- その人の意見がすべて正しいわけではない。
- 指導力が未熟なバイザーもいれば、不器用な人もいる。
- 人と人である以上、どうしても「相性」が存在する。
正直なところ、相性がいいバイザーと巡り合えるかは運に頼るしかありません。学生さんから見て、バイザーの先生の尊敬できるところはしっかり学んでください。
一方、バイザーの先生から叱られたり、否定的なことを言われたからといって自分を責めすぎないでください。
「実習で100点を取れない自分」を責めなくていい
そもそも実習生は間違えるものです。
そのための実習です。間違えて失敗して、プロになったときに同じ失敗を繰り返さないよう経験していくことが大切です。
最初から100点を取れないとダメだなんて思わないで下さい。
もちろん人には向き、不向きがあります。もしあなたが本当に実習を通じて、どうしても向いていないと思ったのであれば進路を変えることも選択のひとつです。
いくらでもやり直せばいいです。
ただ、実習でうまくいかなかったり、力を発揮できなかったことを全て自分の能力不足だと思わなくていいんです。しょせん実習だと思ってください。
もしあなたがプロとしてその職業を選ぶなら、この先何年もかけて成熟していくものです。
ちょっと運が悪くて、相性の悪いバイザーと当たったというだけで若い才能の夢が終わるとしたら…こんなにもったいないことはありません。
疲れていたら休んでください。
休んで元気になったら、実習で学んだことを次に生かしましょ。
大体、自分を責めすぎて悩む人って優しすぎる人が多いので…もしあなたがそうなら、医療職にとってとても大切な才能をすでに備えているということですよ。
適切な教育環境への変化と、残る「相性」の問題
医療従事者でない人がこの文を読んで不安になってもいけないので、一応フォローしておきますとここ数年で理不尽な実習環境や新人スタッフの教育場面というのは減ってきました。
過去には実習中に自分の命を絶ってしまうという、あまりに痛ましい事例もあり。
同じ悲劇が繰り返されることのないよう、バイザー任せに近かった実習の内容は日本中でガイドラインの徹底が進み長時間の拘束の禁止、指導方法の規定といったものが為されています。
そういう意味では、実習よりも新人スタッフへの教育の方が各機関でギャップが大きいのかもしれませんが…適切な実習のもと育ったスタッフたちがまた実場面の指導にも反映していけることで良い影響が生まれるのかもしれませんね。
ということで、過去と比較すればデスマーチのような実習先に当たる確率は着実に減っているようですが…一方でメッセージ内でも挙げたように、人と人である以上は相性というものが存在します。
これはもう、ガイドラインなどでは線引きできない領域になっていきますので…相性も含め、実習中様々な負担が絡み合って病みそうになる、あるいは新人スタッフとして現場に出たときに思い悩むという場面はやはり起こります。
苦しいときは、利害関係のない「安全基地」を頼って
ある意味、全く葛藤なく成長していくスタッフというのもそれはそれでどうかと思います。
誰もが葛藤を抱えながら、一歩一歩経験と自信を積んでいく、という意味では医療従事者も他の職業も一緒と言えます。
大事なのは苦しい場面を迎えたとき、いたずらに自分ばかりに責任を求めないこと。
たしかに自分の中に改善点を見出すのは大切ですが、本当に自分を否定して追い込むほどのことなのか。
新人ならうまくいかない場面があっても当たり前なのではないか。
そんな風に、自分の抱えている悩みから少し視点を離して考えることも大切です。
くり返しになりますが、せっかくの若い力がちょっとした巡り合わせのツキの無さで道が途絶えてしまうことがあれば、あまりにもったいないです。
一人でもそういった方が減らせるよう、微力ながらこの発信が力になれていたら幸いです。
それでももし、どうしても周りに相談できる人がいない時はまのぱぺ相談室を思い出してください。
ここは利害関係のない「安全基地」です。
あなたの愚痴も、弱音も、全部吐き出していい場所ですからね。
この記事を書いた人:まの (まのぱぺ相談室代表)
【保有資格】
言語聴覚士 (国家資格) / 公認心理師 (国家資格) / 正規Keep Safeインストラクター修了
【主な経歴・実績 (臨床経験10年以上)】
- 元・看護専門学校 非常勤講師(リハビリ概論/言語・高次脳機能障害などを担当)
- 急性期病院での小児~成人リハ (失語症、嚥下、高次脳機能障害)
- 1歳~18歳までの支援 (発達障害、ことばの遅れ、吃音、緘黙、学習障害など)
- 重症心身障害児・者リハビリテーション
- 保育園へ毎月訪問し、保育士さんとの意見交換業務を継続中
- 学会での発表実績あり (令和8年も発表に向けて準備中!)
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