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シンギュラリティ高校×まのぱぺ相談室。連携スタート!「学校外のサードプレイス」作りのためオンライン相談室が【広島・廿日市市】にできること

※サイト上で不具合が生じたため、12月22日にアップした記事の再投稿です

こんにちは、まのです。

本日はご報告したい、とても嬉しいお知らせがあります。
この度、当まのぱぺ相談室は2025年4月に開校したばかりの新しい通信制高校、シンギュラリティ高校さんと連携させていただくことになりました。

今回は、なぜこの連携が生まれたのか、そして「学校の外」に相談先があることがなぜ重要なのか、僕なりの想いなどお伝えさせて頂きたいと思います。

「シンギュラリティ」という名前に隠れた温かさ

まず「シンギュラリティ」という名前を聞いて、ドキッとされた方もいらっしゃるかもしれません。
AIや技術的特異点を連想させる、少し尖った未来的でインパクトのある響き。
一瞬「どんな学校なんだろう?」と身構えてしまうかもしれません。

ですが、実態はその尖った名前のイメージとは裏腹に、とても温かく、そして柔軟な「受け皿」となってくれる学校でした。

今の世の中、全日制の学校に毎日通うことだけが正解ではありません。
多様な生き方があり、自由がある。
一方で、選択肢が多すぎて選ぶ難しさもある時代です。 そんな中で、なかなか従来の通学スタイルに馴染めなかったお子さんにとっても、ここは自分のペースで、ネガティブな意味ではなく「自分らしい選択」として学べる場所だと感じました。

実際に僕も学校へ伺ったのですが、生徒さんたちの表情がすごく良かったのが印象的でした。 「通信制だから人との関わりが希薄」なんてことは全くなく、むしろ充実した人間関係を築ける場所なのではないかな、と肌で感じました。
まさに、一人一人の「個(シンギュラリティ)」の輝きを大切にする、前向きな明るさを感じる学校です。

学校の「懐の深さ」が連携の決め手に

そして何より、僕が今回連携をお願いでき実現させて頂けた理由。
それは、運営されている方々の「懐の深さ」と「柔軟性」があってこそだったと思っています。

実は今回、ほぼ接点がない状態から、僕の方からダメ元同然でお声がけをさせていただきました。 まのぱぺ相談室のような個人が運営している、しかも設立1年ちょっとの小さな相談室からの突然の提案です。門前払いされてもおかしくないと思っていました。

しかし、対応して下さった白石事務長はすぐに耳を傾けてくださり、お会いする機会を設けてくださいました。
こちらの事業規模の大きさや肩書きではなく、「何をしたいか」「どんな想いがあるか」を見てくださったのではないかと思っています。

お話しする中で、シンギュラリティ高校の皆様や先生方が「メンタルケア」や「発達特性の理解」、そして「一人一人の強みを活かすこと」に対して、並々ならぬ重要性を感じておられることが伝わってきました。
「子どもたちの個別の気持ちに理解を向けることが何より大切だ」という想いが共通していたからこそ、今回の連携が実現したのだと思います。

白石直也事務長、並びにシンギュラリティ高等学校の皆様、本当にありがとうございます。

具体的な連携内容について

では、具体的に何をするのか?という点ですが、主に以下の取り組みを行います。

1.校内へのパンフレット設置
学生さんや保護者の方が「ちょっと相談したいな」と思った時に、すぐに情報にアクセスできるよう、校内にまのぱぺ相談室のパンフレットを置いていただけることになりました。

2.独自の割引制度の導入
今回の大きなポイントの1つ考えています。
シンギュラリティ高校さんには、世帯年収ごとに学費の実費負担が変わる制度があります。
そこで当相談室もその理念に沿い、シンギュラリティ高校の学生・保護者の方については、世帯収入に応じて相談料金が変動(割引)する設定をさせていただきました。 経済的な理由でケアを諦めてほしくない、という思いからです。

3.「イクちゃんサービス」の活用
また、上記の条件に当てはまらない場合でも、当相談室は広島県の子育て応援「イクちゃんサービス(子育て支援パスポート)」に対応しています。
子育てに関するご相談は初回ご利用料金の10%引き(キャッシュバック)で承ることができます。 学校の制度対象外の方もですし、この機会に地域の方々にもより広く活用して頂けたら…と思っています。

なぜ「学校の外」に相談先が必要なのか?

さて、連携のご報告も大切なのですが、この機会に関連してお伝えしたい話題があります。
それはこの記事のタイトルにもある、当まのぱぺ相談室のようなオンライン相談室が地域と関わることの意義についてです。

今回この連携の話をご覧になって「高校外部の相談室がわざわざ連携するのはなぜ?」と思われた方もいるかもしれません。

実は現状、シンギュラリティ高校さんには常駐のスクールカウンセラーさんがおられません。
これは通信制高校という特性上、全日制高校との違いの一つでもあります。
もちろん、先生方は生徒さん一人一人を大切にされていますが、毎日顔を合わせるわけではない環境だからこそ、生徒さんの小さな心の変化や負担が見えにくい場面もあるかもしれません。

そこで重要になるのが、学校の外に安心して頼れるパートナー(紹介先)があるということではないかと思うのです。

メンタル的な悩みや、発達障害に関するサポートが必要になった時、「あそこに行けば大丈夫だよ」と繋げる先があることは、学校にとっても、何より生徒さん・保護者の方にとっても大きな安心材料になるはずです。

そして、まのぱぺ相談室だからこそ提供できるメリットが3つあると考えています。

①「顔出しなし・実名なし」だから話せる安心感
当相談室は、オンライン(電話・メール)での相談がメインです。
対面だと緊張して言いにくいことでも、顔が見えない電話だから話せることってあるのではないでしょうか。
特に思春期の学生さんにとって、「知っている大人」に相談するのはハードルが高いもの。
「顔も名前も出さなくていい」という環境が、相談への第一歩を後押しできるのではないかと思っています。

②「守秘義務」という信頼
僕は「公認心理師」という国家資格を持ち、その倫理や知識を根拠としてカウンセリングを行っています。
そして公認心理師には医師や弁護士などと同じく、法的な秘密保持義務(守秘義務)が課せられています。
つまり、相談室で話された内容は、完全に守られます。
たとえ学校の先生からの問い合わせであっても、学生さんご本人の同意がない限り、相談内容を漏らすことは絶対にありません。
(※例外として、命に関わる場合や法律に触れうる緊急事態のみ、連携を取ることがあります。詳しくはトップページなどをご参照ください)

③「利害関係のない第三者」であること
僕は学校の職員ではありません。完全に外部の第三者です。
利害関係がないからこそ学校や先生との関係性への相談、ときにはもしかしたら不満なども含めて…。
これらをフラットに受け止めることができます。 これは関係者同士の相談では成立しづらい、とても重要な機能だと思っています。

オンラインと地域、両方を大切に

最後に、まのぱぺ相談室としての今後の展望をお伝えして終わりにします。

当相談室はオンライン相談ですので、ありがたいことに全国各地からご相談を承っております。場所を選ばずに繋がれることは、オンラインの最大の強みです。

ただ一方で、やはり地元の広島・廿日市市であったり、今回のシンギュラリティ高校さんのような広島県内での顔の見える連携、お互いをよく知って信頼し合える関係性だからこそ作れるネットワークというものも、同じくらい重視していきたいと考えています。

今回、シンギュラリティ高校さんとこうして連携を取ることができたのは、まのぱぺ相談室にとって非常に大きな一歩です。
実は他にも、広島県内で少しずつですがネットワークを作ることができています(この場でもまた順次ご報告させて頂けたらと思います)。

地元での確かな地盤を作りつつ、そこで得た経験や知識、実績というものが、巡り巡って全国の方へのサポートの質を高める。 そんな良い循環を作っていけるのではないかと考えています。

オンライン相談室としての利便性と、地域に根ざした貢献。 その両方を大切にしながら、これからも活動を続けていきたい所存です。

学校生活のことで悩んでいる生徒の皆さん、そして保護者の皆様。 もし何かあれば、選択肢の一つとして思い出していただければ幸いです。

おまけ
以下は頂いたパンフレットです。若干くちゃくちゃになってしまっているのはご愛嬌ということで…。
パンフレットからも、前向きで明るい校風が伝わってくる気がしますね!

まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん

まの profile (当相談室のカウンセラー) 

資格:言語聴覚士
   公認心理師
   正規keep safeインストラクター修了

◎経験領域 (病院勤務時代)
・急性期小児~成人リハ (失語症、嚥下障害、高次脳機能障害)
・1歳~18歳までの支援  (発達障害、ことばの遅れ、(構音)発音、吃音、緘黙、学習障害、嚥下障害)
・重症心身障害児・者リハビリテーション
・保育園へ月1回訪問し、保育士さんとの意見交換業務を継続中
・学会での発表経験複数回あり

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