まのぱぺ相談室

発達障害と生成AIへの期待(後編)

こんにちは、まのです。
まず最初にサムネイルの画像のことについて触れておきましょう。

前編の記事↓の最後で挙げたのですが、前編もサムネイルはAIによる自動生成イラスト(CG?)なんですね。

前回の記事のサムネイルは『電話の内容を要約するAI』と注文したわけですが、どう見ても普通に電話をしているだけの女性が描かれてしまいました(笑)

そこで、次回は『電話の内容を要約しているのがAIだと分かるイラスト』と注文してみますね、と書いたわけですが。
今回のサムネイルは実は『電話の内容を要約しているのがAIだと分かるイラスト』ではありません。

どういうわけか分かりませんが、『電話の内容を要約しているのがAIだと分かるイラスト』は規約違反の可能性があると指摘され、作ってもらえませんでした。
文言を変えて試行錯誤すること10分…どこが規約違反に当たるのか分からないまま何パターンもAIくんに突き返され続けましたが、ようやく1枚の絵ができあがりました。

それがサムネイルに使った画像です。オーダー文は『AIによる電話内容の自動要約機能』です。
うーん、OKとNGの違いが分からない…僕にはまだまだAIくんの気持ちは理解しえないようです。というか、規約を読んでみたのですがさっぱり頭に入らない僕の責任かとは思うのですが。

しかし苦戦はしましたが、おかげで前回よりもそれっぽくなったのではないでしょうか!

というかこの背景の夜景みたいなのはなんなんですかね…AIくんたちの中での流行り?

このイラストの印象としてはなんか若干というかだいぶ言いしれない不気味さが漂っていますが…これはこれで一つの味、ということで。
もうちょっと作り直して粘ってみようかとも思ったのですが、なにぶんお安くない仕組みだったりもするので…この辺でご勘弁を(^_^;)

ADHD傾向で細かい事務作業が苦手な方に、AI生成が味方になるかもしれない

さてさて本題に入りましょう。
前回はASD傾向のある方の難敵、聞き取りの難しさ(APD、LiD)についてAIが助けになるかもしれないという記事を書きました。

実際には他にもいろいろあるのですが、僕の力量や時間的余裕から紹介できるものは絞らせてもらっています…。

そして今回のADHD傾向について挙げさせて頂くのは、生成AIを使った事務処理について。
なにもADHDの方に限ったことではないでしょうが、エクセルなどを用いた地道な表計算、統計処理などは苦手な方も多いもの。

しかし救世主登場、簡単な処理や表作成というのはAIくんに頼れる領域が随分増えてきているそうです。
たとえばですが、名簿の一覧があって各フルネームを姓と名に分けないといけない、といったとき…これまでだと恐らく地道にコピペなどしていくのでしょうが(もっと良い方法もありますか?)、AIなら姓と名のセルに分けるよう指示することでかなり正確に分けてくれるそうです。

そんなの、ある程度自動で今までもできたんじゃないの?と思われるかもしれませんが…姓と名をどこで区切るのか、というのは案外難しいものです。

羽生田正義さん、という名前があるとして我々は羽生田で切る、となんとなく分かるわけですが、なぜ羽生ではないのか?と説明するのは難しいです。
少なくとも、外国の方がこの作業をしようとすればパニックになるのではないでしょうか。

しかしAIはこの課題に対し、膨大な数のデータを学習していることで解決ができます。
僕らが『なんとなく』これは羽生田さんだ、と推測できるようにAIも名字と名前を識別することができるようになってきているわけです(間違うこともあるでしょうが)。

また、資料作成やフォーマルな場に載せる文章の言い回しの作り方など、PCで行う細かい作業はまだまだいろいろな種類があります。
このあたりもAIくんは得意になってきており…自分が書いた文章をフォーマルな言い回しに変えてもらう、少し内容を水増ししてもらう、あるいは添削してもらう、といったことが可能になってきています。

資料作成に関しては、簡単なパワーポイントの資料であればひと通り作ってくれたり、また、決算書のデータを分析して傾向を読み解くといったこともできるようになってきているよう。

ただいずれの方法も言えることは、少なくとも現時点では人間の仕上げは欠かせないようです。
最後の確認であったり、痒い所に手が届くクオリティアップであったり、感情的な演出であったり…この辺はまだまだ人の手が必要ということです。

決算書のデータ分析にしても、たとえばデータ自体に誤字があったりするとAIはそこに気づくのは難しいですから…分析がまるごと間違ったものになるというリスクもはらんでいるわけです。
逆に言えば、AIが発達したからといってすべて仕事を奪われるという段階でもないということですね。

まだAIでは難しい意外なこと。文章作成

また、ちょっと意外だったのですが、文章作成に関してはまだまだ難点というか課題があるようです。
なんとなく僕らの感覚では、文章よりイラストを描く方が高度なのでは?と思うわけですが、正式な場に出すにあたっては今のところ文章の方が人の手を入れる必要性が高いと。

というのも、文章だと微妙な言い回しや表現の機微というものが違うと明らかな間違いとしてまずいことになってしまう。
掲載する情報が誤っていたりすると、思わぬリスクが生まれることがあるわけですね。

一方、イラストは多少違和感や誤りがあってもそれ自体で大きく支障が出る可能性は少ないですので…言われてみればなるほど、といったところかもしれません。

文章作成に関しては結局人がチェックする部分が多く、それなら最初から作った方が早いか…という場面も多いそうです。

もちろん場面や使い方によるところは大きいでしょうけどね。
文章を書くのが苦手という悩みも多々お聞きしますし、実際になかなか解決策が難しい課題なのでこここそAIくんの助けが欲しい気もしますが…

逆に言えば、文章を書くというのはそれほど高度であり苦手な方が多いのも自然なことなのかもしれませんね。

さて、生成AIをテーマに前後編に渡って記事とさせて頂きました。
僕自身、AIに対して怖さもあったりはするのですが…うまく使うことでそれぞれの人の苦手さをうまく補える可能性も秘めていると前向きな印象をもつこともできました。

発達障害のある方は、その力のアンバランスさから不得手なものも多いですが一方で条件が整えば突出した力を発揮できたりもします。

AIというツールがこうした環境調整の場面で活用されることで、発達障害のある方の輝ける場面が広がっていけるととても希望のある話なのかなとも思いました。

まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん

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