まのぱぺ相談室

連休ください

自分にあった仕事の見つけ方…適職探しについて考える。発達障害があってもなくても。

こんにちは、まのです。

いきなりですが、記事を書く時間が確保できませんでした!
困ったときには過去の自分に頼ろう、ということでnoteで過去に書いた記事を多少再編集して掲載させて頂きます。

以下本編です☆

自分に合った仕事ってなんなのか…

僕は電話相談ということを生業にしていますので、発達障害の当事者の方や、そうした方々と関りが深い方(家族やパートナー、同僚等)のお悩みをお聞きすることが日常的にあります。
その中でかなりの確率で出てくるのが、仕事に関連するお話

内容は多岐に渡りますし、相談して下さった方々のお話を具体的にするのも憚られるので伏せますが…いずれにしても何かしらの息苦しさを抱えている方の多いこと。
その方が発達障害(グレーゾーン含む)に該当するか、しないかはさておきです。そこに関わらず苦しんでいる人が多い。
まあ、僕自身が職場のストレスで人生と価値観を一回ぶっ壊されたので気持ちはめっちゃ分かります!
なにせ生活していくには多くの時間仕事に費やさざるを得ないわけで。その仕事や職場が自分の力を発揮しやすい環境なのか、モチベーションが湧いてくるような場なのかというのはとてつもなく大事ですよね。

科学的な適職、という本

相談の話に戻りますと僕は発達障害であったり、ストレスケアやメンタルヘルスの専門知識がありますのでそうしたものも活用しながら相談者さんのお悩みと向き合っているのですが。

一度、医療的な観点以外の違った角度から仕事について考えた方がよいのでは?と思って手に取ったのがタイトルにもある「科学的な適職」というわけです。
著者の鈴木祐さんの「ユア・タイム」という、時間管理術に関する本がとても面白く読めたということがきっかけでもあります。こう書くと回し者みたいですが。

この「科学的な適職」は、その人に合う職探しというものを個人の感覚や経験則ではなくきちんとデータで考えようという主旨のものです。
なかには読んでいて耳が痛くなるものもありました。
人間はバイアス(考え方の偏り)やエラーを無くすことはできず、どうやっても個人の成功体験などを元にアドバイスしがちである、と。

また、いかに適職選びというものが難しいかがよく分かる本でもあります。どんなその道のプロでも、人間は十年先の未来さえ予測できない
アメリカ政府が莫大な予算を使って未来のシミュレーションを試みるのですが、これがまるで当たらないと。
専門家の予測はチンパンジーのダーツ投げと同じ正確性しかない、というなんともアメリカンな酷評のされ方をしたりもしています。
適性診断や性格テストで選ぶのもあまり意味はないそうで。これについては僕も同じ意見だったのでホッとしたりもしましたが。

この本の要旨としては、

  1. 予想が難しいからこそ投げやるのではなく、できるだけ思い込みを排除する。そして視野を広げ客観的(科学的)な方法を取り入れてキャリア選択をする。
  2. 自分にとって最悪な仕事の条件は予測ができるので、そこは避ける

ということなのかなと思いました。
僕も2番に関しては大事にしていた視点なので、そこは間違っておらず引き続き大切にしたい視点だと思いました。
発達障害の傾向がある方の場合は、よりこの部分を頭に入れておくと自分を守るということにつながるのではないかなと。

1番目に関してはテクニカルな話でもあるので…頭では分かっても真にこの方法を取り入れていくのは難しさもある、という悩ましいラインでもあります。
とはいえそういう視点を知ることが第一歩だとは思うので、読んでハッとさせられることは多かったです。
「将来を予測する確かな方法はない」というのはなんとも救いがない見解のようにも思いますが、一方でポジティブにも捉えられる気がします。
つまり、今が最悪であってもそれがずっと続くとは限らないとも言えます。むしろ、予想に反して続かないことの方が多いわけです。

人間は今の状況がずっと変わらないと思い込んでしまう傾向があるようです。これも人間が起こしやすいバイアス(偏った考え方)です
この幸せはずっと続く、この最悪な状況はきっと今後も変わらない…
そんな風に思いがちですがいずれも大抵の場合外れますね。良くも悪くも。
今が辛いとき、そんな考え方を思い出すのも大切でしょう。
本書によれば人間の予想は当たりませんし、人生は予想外の連続だと科学的にも示唆されているわけです。

本当に苦しいときってそう簡単に切り替えられるものじゃないですけどね…だからこそ支援者側は冷静に、その方の状況に合わせた引き出しをもっておくことが大切なのだと思っています。

合理的にばかりは選べない心の難しさ

以上、およそ1年ほど前に他サイトで書いた記事を一部修正して掲載しました。
具体的な適職探しのテクニックや考え方についても、この書籍の中では紹介されているのでもしご興味のある方は読んでみるのもいいかもしれません。

ただ、その方法に対しての僕の感想は本文にある通りで…実践の難しさというものもあると思いました。
方法自体はなるほどと思いつつも、実行したときに自分が納得し晴れやかな気持ちで決断できるかはまた別というわけです。

なにせ、できるだけ先入観や個人の価値観を排除して適職を選ぼう、ということは…
その方の希望やイメージとは違う答えが飛び出てくる可能性もあるわけです。
いくら科学的にそちらの選択の方がより良い結果となる確率が高い、と言われても。人の心はそんなに合理的にばかり選べません。

ある意味、合理的でないからこそ人というものはドラマティックであったり成長があったりもするのだと思うのですが。
いずれにしても結論としては、やっぱり仕事選びは簡単ではない、ということですね。ものすごくありきたりで申し訳ない話ですが…。
一般論に当てはめ誰にとっても正解である、というマニュアル的な考え方ができないものですから…だからこそ、ときには人と話すことで視野が広がったり、心が軽くなったり決断に踏み出せるということもあるかもしれません。
1人で悩むのもう限界だ!なんとかしたい!と思われた際には手前味噌で恐縮ですが、まのへご相談頂くのも悪くないかもしれません。

一応自分のサイトなので僕への相談、という手を自分で紹介しておきましたが…もちろんとれる手段や相談相手は他にもあると思います。
何かと難しい課題ではありますが…あらゆる選択肢の中から自分にあった作戦をとり、ご自身がご自身らしくいられる場を選んでいけることを願うばかりです。

まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん

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