鬼

発達障害の方へおすすめの職業という動画に嚙みつきたくなる

こんにちは、まのです。
今回はなんだか物騒なタイトルになってしまっています。
まあ噛むとは言いましても、僕は↓のような姿ですので…安心して下さい。噛まれてもフェルトの肌触りが伝わるだけで痛くありません。

だから噛んでいい、という話でも無いですが。

(TikTokはフォロワーが500人に近づいてきており嬉しい…!)

こうして曲がりなりにも発信を続けていますと、他の方がアップされている神経発達症(発達障害)関連の動画も目に入ってきます。
それぞれの視点から、少しでも有益な情報を発信できれば…と趣向を凝らして多様な動画がアップされているのは良いことなのだろうと思います。なにせ僕もその1人ですし。(受け手は吟味の必要性という大変さもありますが)

ですので、多少意見・主張が違ったりしたとして、それはそれというもの。
自分がいつも正解とは限らないという考え方で、新たに吸収させて頂く機会としているつもりなのですが。

この、タイトルの件に関してはさすがにツッコミたいところがありまして…。
これはADHDの当事者としての目線でも、相談支援を行っている立場の目線でも両方です。
そのツッコミは次の通り。

アーティストや漫画家になれるならなってるよ

これに尽きます。
今に始まったことではありませんが…安易に「発達障害がある人は多彩で感受性が豊かなので芸術家が向いています」と勧める風潮はなんなんでしょう( ;∀;)

わざわざ言葉にするのもヤボなのかもしれませんが、あえて言語化するとこれには2つ噛みたい点があります。ガムのようにねっちりぐっちゃり噛みたいです。味は出ないかもしれませんが。
・発達障害のある人全てに特別な感性や独創性があるわけではない
・仮に豊かな感性があったとしても、それで食べていける人は非常に少ない

ですね。
僕だって小説を書くのが大好きです。小説家として生きていけるならそりゃあそうしますが。
こればかりは、おすすめされてなれるものではありません。いかに狭き門か…これは小説家に限ったことではなく、漫画家も画家も映画監督もファンションデザイナーもバンドマンも声優もお笑い芸人も同じのはず。

もちろん不可能なわけではありませんが、「なってみたら?」でなれるような世界ではありません。
というか、仮にそのような感性や嗜好をもっていれば、勧められなくても一度は頭に「これで食べていきたいなあ」という発想がよぎっていると思うのです。

そのうえで目指すという選択をしたり、この道は職業としては選ばない方が良い、という選択をそれぞれの人がしていくわけで。

安易に「発達障害がある人はアーティストが向いている」という言い方はしてほしくないと思うのです。

当然起こる失望感

このような動画や風潮に、僕がなぜこうもプンスカ怒っているかというと。
そりゃそうです。現実問題として、発達障害がある方全体の中で、アーティストになれない方の方が圧っっっ倒的に多いわけですよ。

そんな中、どうにか社会の中で居場所を確保しよう、生きるためにお金を得ようと懸命に働いている人が大勢おられる。
今就いている仕事が自分に合うのか…もしかしたらもっと自分の力を活かせる場があるのではないか。そうやって藁をもすがる思いで「発達障害がある方に向いている職業」という動画を見たとき。

「独創性やアイディアを活かしてアーティストになりましょう」と勧められた際にはそれは失望すると思います。僕はします。
だってなりたくてもなれねえよ、そんなの…という状況ですからね。ならせてくれるなら喜んでなりますが( ;∀;)

あるいは、「自分は発達障害があるけど独創性や豊かな感性というものは無いと思う」という方も当然に数多くおられます。
これも当たり前の話で、発達障害というものから表れる特性自体が人によって大きく違ううえ、それぞれのパーソナリティ、価値観、嗜好、環境などが絡んで感性というものは出来上がっていくのであって。

発達障害がある⇒独創的でアイディアが出せる。というのは…あまりに極論と言いますか。
発達障害がある方には確かにクリエイティブな表現ができる方もいる、ということ以上は何も言えないと思います。

発達障害と付き合いながらの適職探しで大切なこと

結論を言えば、どんな職業が合うかというのは猛烈にケースバイケースなわけです。
過去に↓の記事でも触れましたが、発達障害の有無に関わらず適職探しというのは誰にとっても難しいものだと思うのです。

その方の希望やおかれている環境も含め、丁寧に考える必要があることであり…ADHDだからこれが向いている、ASDだからこれが向いている、と特性ごとに結びつけるのは短絡的ではないかな…と思ってしまいます。

もちろん、それぞれの特性が活かしやすい職業や職場環境というのは存在するので知識としては大事なのですが…それはあくまでそういう考えもある、という1つの材料として考えておく必要があります。

発信する側も、受ける側も、それが全てだと思わないこと。

あくまでそういう視点もある、ぐらいの捉え方が健全かな…というのが今回のまとめとしてお伝えしたいところです。

最後に手前味噌になってしまうかもしれませんが、当まのぱぺ相談室ではもちろんこうした仕事探しに関するご相談、カウンセリングをお受けしています。
お一人で悩み、動画など一方向の情報にぐったりしてきた際には…僕にご相談頂くというのも一案かもしれません。

最後に分かりやすい宣伝を挟んで終わりとさせて頂きます(笑)

まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん

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この記事を書いた人:まの (まのぱぺ相談室代表)

【保有資格】
言語聴覚士 (国家資格) / 公認心理師 (国家資格) / 正規Keep Safeインストラクター修了

【主な経歴・実績 (臨床経験10年以上)】

  • 元・看護専門学校 非常勤講師(リハビリ概論/言語・高次脳機能障害などを担当)
  • 急性期病院での小児~成人リハ (失語症、嚥下、高次脳機能障害)
  • 1歳~18歳までの支援 (発達障害、ことばの遅れ、吃音、緘黙、学習障害など)
  • 重症心身障害児・者リハビリテーション
  • 保育園へ毎月訪問し、保育士さんとの意見交換業務を継続中
  • 学会での発表実績あり (令和8年も発表に向けて準備中!)

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