こんにちは、まのです。
いやー、参りました。大風邪をひいてしまいまして…最初はインフルエンザかなと思っていたんですが、検査ではインフルエンザもコロナも陰性という結果。
何かしらもらったのだろう、という医師の見解のもと抗生剤を点滴してもらい数日休んでおりました。
四日前には解熱し三日ぐらい前から日増しに動けるようになっているのですが、根強く風邪症状が残っているような状態でして。
というわけで、申し訳ありませんがこのコラムも更新が滞っています。
だいぶ元気にはなっていますが滞った作業をしているといろいろと追いつかず、困ったときの過去の遺産…ということでnoteで過去に僕が載せた記事を引っ張って参りました。
noteのときと大筋は同様に、一部表現を修正したり補足を入れたもの、プラス後日談になります。
あっさりめの記事ではありますが、1つの参考になりましたら幸いです。
友人の体験談は意外なものだった
先日の記事で僕自身がコンサータを飲んだときのことについて書きました。
これに関連して、とある友人の話を思い出しました。
この友人もまた、ADHDと診断が出てコンサータを内服しています。
内服を終了した僕とは違い、服薬開始から数年間継続して飲み続けている人です。
この友人が一番コンサータを飲む必要性として強調するのが、仕事への影響についてです。
仕事をする上でのミスの有無に如実に関係してくるそうで…それもあって内服は欠かせないと話しています。
そんな友人なのですが、一年ほど前から勤め始めた会社がなかなかの悪環境で。
言ってしまえばドがつくぐらいのブラック企業です。絵に描いたようなというか、聞けば聞くほどひどい労働環境でして。
この友人が勤めている一年の間に同僚がごっそりいなくなってしまったそうです。
そしてとうとう、耐え続けていた友人自身も鬱症状が出てしまい。
抗うつ薬を飲みながら働く日々だというのです。転職活動はしているようですが。早く次の良い勤め先が見つかることを祈るばかり…。
そんな話を聞いている中、僕はふと気になりました。
コンサータと抗うつ薬を同時に飲んだ場合、何か悪い影響が出ないのかということです。
僕が懸念したのは、大まかに言ってコンサータと抗うつ薬双方が脳のスイッチを入れやすくする薬だと考えた場合、ハイになり過ぎたりしないのだろうか? という点です。
友人の答えは僕には意外なものでした。
「これがですね…コンサータが効かなくなるんですよ」
あ、ちなみに友人は年下なので敬語です。
そんなことよりなんとも意外な回答。どういうメカニズムなのか分かりませんが、この友人の感想としてはハイになるどころか効き目を感じないというのです。
あまりにコンサータの効果が実感できなくなったので、抗うつ薬を飲んでいる間はコンサータを止めるか、主治医と相談しようと考えているとのことでした。
もちろんこれは誰にでも当てはまることではないでしょうが。そういう事象が起こる人もいるようです。
いずれにしても、メンタル不調のときはそちらを対処するのが最優先ですので。
抗うつ薬が処方される状態である以上、コンサータより抗うつ薬を優先するのは正解なのだろうと思います(医師ではないのであくまで個人的見解ですが)。
鬱などのメンタル不調は、基本的に脳の疲労によるものです。その状態で自力で頑張ろうというのは、疲れきって限界を超えている状態の脳にさらにムチを入れることになります。
内服も含めてうまく脳を休ませることが、結果的に抗うつ薬の卒業に向けても近道になることでしょう。
友人の早い回復を願うばかりです。
後日談と補足
上記が当時書いた記事です。
コンサータと抗うつ薬の関係について、改めて↓のページなど調べてみたところ、やはり基本的には効きすぎるリスクの方が高い印象の記述です。
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00062727
もちろん抗うつ薬といってもどの薬をどのぐらいの量使ったのかまでは分かりませんし、この1つの体験談だけでは言えないことが多すぎるわけですが。
とはいえ誰にでも抑うつになる可能性がある以上、ADHDと抗うつ薬処方が必要な状態というのは当然発生し得る条件です。
そういう意味で貴重な体験談の1つではあるのかなと。
ただ、このエピソードから言えることはコンサータと抗うつ薬の飲み合わせでリスクがどうこう、と言ったことではないと思います。
どちらかというと、残念ながら飲んで試してみないと分からない、という結論が正解かなと。
当たり前と言えば当たり前なんですが…薬が合う人、副作用が出やすい人などそれぞれの方の体質がありますので。
少なくともコンサータと抗うつ薬の組み合わせは、医師による留意と観察が必要ではあるものの禁忌の組み合わせではありません。
となれば、一度飲みながら症状と優先順位を比べて内服を整理していく…というやはり当たり前の調整をとっていく流れにはなるでしょう。
この一筋縄ではいかない辺りが、人の体の難しいところですね。
さて、ちなみにこのお話しで鬱状態だった僕の友人ですが。
今は職場が変わり、見違えるように元気になっています。職場環境に問題があるのは明らかでしたからね…話を聞く限り、なかなかに社会の闇を感じる職場でした。
優しさもあって残された人のことを考えたり、責任感から頑張り過ぎてしまったのだと思いますが…最終的に自分を守る決断ができたと聞いたときは僕としてもホッとしました。
ちなみに先日、別の友人が仕事のストレスで抑うつ状態に片足をツッコんでいる状態のお話しを書きました。
こちらの彼と、今回のコラムの彼は全く違った業種です。
まのぱぺ相談室やココナラで相談者さんから頂くご相談に加え、身近な人の話も相まって業界に限らずどこでも仕事の悪環境による過度のストレス状態、という問題は起こりえるんだな…改めて実感もしました。
それぞれの方に目的や、今すぐ辞めるわけにはいかないといった事情もある中だと思うので、環境を変えるのは簡単でないことも多々あると思います。
少なくとも、明らかに職員を大事にしない職場や悪質な体制のものと運営されている会社が減ってくれるといいな…と切に願います。
まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん