こんにちは、まのです。
以前からたびたび上げているAIに関する記事です。またかよ、なんておっしゃらず。
なにせ昨今のAIの進化ぶりと生活への浸透ぶりは目を見張るものがあります。
カウンセラーとしても注目ですし、1人の人類としてもこれから先どう生活が変わっていくのか…あるいは個人事業主の目線としてはどう事業に影響してくるのか…そういった視点からも注視せざるを得ないのです。
これまでの僕のAIに関する考え方
前回までの、僕のAIとカウンセリングの関係性に関してのスタンスですが、
・AIが助けてくれることで救われる方もきっといるだろう
・一方で人のカウンセリングでしか成し遂げられないことがあるはず
という大まかに言えばそんな考え方をお伝えしてきました。
興味が湧いた方は、それらの過去の記事を↓よりご覧頂けると幸いです。
こうして並べてみると、いかに僕がAIにビビっているかがよく分かる気がしますね…。
また、過去には発達障害と生成AIという視点で書いた↓の記事もあったりします。
生成AIをうまく活用することで、発達障害やそれに限らず苦手な領域を補うことは多くの人にとってチャンスが広がるかもしれない…という期待を込めた記事です。
AIが今後より一層定着していく流れは抗えないですからね…複雑な思いもありますが、どうせなら前向きに1人1人の生活が良くなる方向で活用を考えていきたいところです。
AIがカウンセリングを行う際のリスクを感じたケース
さて、前置きが長くなりましたが今回の本題はここからです。
AIが行うカウンセリングのリスクや弱点…というと、ぼんやりとはこれまでも触れてきました。
たとえば、
・言語化されない表現への対応
・データがあれば強いが、例外やデータに無い例、閃きや人ならではの感性が活きる場面での対応
・脳科学的な「相手がAIである」という状況に対する人の本能
といった辺りです。これらは上に貼った『カウンセラーはもう不要?』の記事で詳しく触れさせて頂きました。
他にも挙げていくといろいろとありそうです。先日TikTokでこの話題の動画を挙げた際は、コメントで「AIは肯定しかしないので」や「AIは不気味の谷現象が拭えない」といった意見を頂きました。
確かに…。AIって肯定しかしないよな…と思ってしまえばその途端、信頼関係は疑問に変わってしまえそうですし。
不気味の谷現象という言葉で言い表して下さったように、やはり根本的に『人ではない』というところに受け入れ難いものを感じる方がおられるのも当然のことだと思います。
そしてこのたび僕が感じたのはこれらともまた違う、でもリアルな課題だな…と感じた話になります。
終わりが見えないという弊害
さて、僕が感じた課題とは。
それは『終わりが見えない』ということです。
僕も含め、恐らく多くのカウンセラーは、いずれ相談者さんがカウンセリングから卒業できることを願っています。
カウンセリング利用中は存分に頼って頂いて良いのですが、それはあくまでいつかカウンセリングを終え、その人なりの生活に戻るためのもの。
もちろん、戻った生活で苦しい場面があれば再度相談して頂くのは構いません。
ですがやはり相談者さんにとって一番良いのは、ご自身なりの生き方というものが見つかりカウンセリングを必要としなくなった、と心から思えること。そう実行できることではないでしょうか。
その観点で考えたとき、chatGPTを始めとするAIは課題が残ります。
当然ですが、AIは卒業という目標をもっていません。それに、求められれば24時間365日、病めることも飽きることもなく確実に対応してくれます。
これは人間のカウンセラーには不可能なことです。
不可能なこと、というと劣っていることのように感じますが…僕は最近、AIを併用されている相談者さんとのお話しの中で気が付きました。
時間的な制約があるというのは、メリットとも言えるのだと。
対面のカウンセリングであれば、場所という制約があります。カウンセリングルームを出れば、相談者さんは元の生活に戻っていかざるを得ません。
当まのぱぺ相談室のようなオンラインカウンセリングでは、場所の制約はクリアできたとしても時間の制約はやはりついて回ります。
いくらなんでも、24時間相談対応をするのは無理がありますからね。
その中で、相談者さんは『カウンセリングが終わったら元の生活に戻らなくてはいけない』という葛藤を抱えていることも少なくありません。
夜中に誰かに助けてほしい…!と思っても、『常識的に今は電話してはいけない』『ここは1人で対処しなければ』という時間が生まれるわけです。
これって、不便とも言えますが…必要な時間なのではないかなとも思うのです。
確かに1人で向き合う時間は辛く苦しいですが…AIなどを使ってその時間を無くしたとして、果たしてそれは相談者さんが本当の目標達成に近づく機会となりうるのでしょうか。
あまり依存など、強い言葉を使って脅すようなことは好きではないですが、メカニズムとしては近いものもありえるように思います。
なにかのきっかけで不安を感じる ⇒ AIとのやり取りで安心する ⇒ 些細なことでもAIに尋ねる
という連鎖から、AIが無い場面での不安をより感じるようになってしまう…というのは今後起こりえることなのかもしれません。
そういう意味では、人が行うカウンセリングのもつ限界(時間や場所)というものは、ときに有益に働くメリットでもあるんだな…と感じ、改めて物事は表裏一体だと気づかされた機会でもあります。
上手に使えばAIは強い味方になりえる
今まで割とAIに肯定的な記事を書いていたくせに、急に怖い話をするようで申し訳ありません(^_^;)
ただ根本的には、AIは上手く使えば前向きに使えるという考え方に変わりありません。何事もそうですが、重要なのは使い方ですよね…。
たとえば先に挙げた24時間対応してくれるという話にしたって、やはりそれが必要で心の支えになる瞬間ってあると思います。
そういうときは、無理せず使って良いと思います。自分が生きやすくなるための、大切なツールになりえますからね。
僕自身、幸い深刻に悩む場面が最近は少ないのであまり真剣な相談をする機会はありませんが、今度買うウィスキーは何が良いかなとか、ナゴヤドームってめちゃくちゃエアコン代かかりそうだけど、電気代大丈夫なの?とかどうでも良いことをよく聞いています(笑)
正直なところ、まだまだ人への影響は未知数ですし今後のAIの進化具合も予測しきるのは困難でしょう。
とはいえ今苦しんでいる方、辛い方は上手にAIというツールを使うのもアリだと思います。
人とのカウンセリングにしても、病院受診にしても、本を読んだり知り合いに相談したり…あらゆる手段には一長一短がありますから(人とのカウンセリングは比較的安牌ですが、費用がかかるというデメリット)。
いずれにしても自分一人で抱えず、人や外からのアイデア、ツールに頼ることはとても大切です。
誰にとっても生きるのが大変な世の中ですから…どうか上手にこれらを使いこなし、自分を守ってあげられる選択をとって下さいね☆
まの☆言葉と発達障害と心の専門家さん
この記事を書いた人:まの (まのぱぺ相談室代表)
【保有資格】
言語聴覚士 (国家資格) / 公認心理師 (国家資格) / 正規Keep Safeインストラクター修了
【主な経歴・実績 (臨床経験10年以上)】
- 元・看護専門学校 非常勤講師(リハビリ概論/言語・高次脳機能障害などを担当)
- 急性期病院での小児~成人リハ (失語症、嚥下、高次脳機能障害)
- 1歳~18歳までの支援 (発達障害、ことばの遅れ、吃音、緘黙、学習障害など)
- 重症心身障害児・者リハビリテーション
- 保育園へ毎月訪問し、保育士さんとの意見交換業務を継続中
- 学会での発表実績あり (令和8年も発表に向けて準備中!)

